自己紹介

40代で始めた独学プログラミングが、潰れかけの会社を救った話

こんにちは。「社長の学び直し」へようこそ。

私は、地方で会社を経営している40代の現役社長です。とはいえ最初から社長だったわけではなく、数年前まではごく普通の営業マンでした。しかも当時は、転職サイトを深夜にこっそり眺めるタイプの営業マンです。

今日は最初の投稿として、そんな私がなぜプログラミングを学び始め、どうやって会社を立て直すことになったのか。その一部始終をお話しします。少し長いですが、「40代からの学び直しなんて遅い」と思っている方にこそ、最後まで読んでいただきたい話です。

2020年、深夜の転職サイト

2020年当時、私は会社のNo.2という立場にいました。役職だけ見れば順風満帆です。しかし、実態はまったく違いました。

当時の経営トップは、すでに会社の未来を描くことをやめているように見えました。新しい挑戦はなく、会議は前例の確認ばかり。数字は少しずつ沈んでいくのに、誰もハンドルを切ろうとしない。船で言えば、エンジンは動いているのに舵を握る人がいない状態です。

「この船と一緒に沈むのか、自分だけ降りるのか」

正直に告白すると、私は降りる準備を始めていました。深夜にスマホで転職サイトを開き、求人を眺める日々。ところが、そこで突きつけられたのは残酷な現実でした。

40代・営業一筋・特別な専門スキルなし。

検索条件を入れるたびに、選べる求人がどんどん減っていくのです。20年以上働いてきた自分の市場価値が、思っていたよりずっと低い。あの夜の画面の白さは、今でも覚えています。

転職のために始めたはずが


「このままでは、逃げることすらできない」

そう気づいた私が選んだのが、プログラミングの独学でした。動機は立派なものではありません。転職市場で戦える武器が欲しかった。ただそれだけです。

40代の独学は、正直に言って泥臭いものでした。仕事が終わった後の1〜2時間と週末。エラーが解決できずに深夜2時まで画面とにらめっこした日もあれば、1ヶ月まるごと挫折してパソコンを開かなかった時期もあります。

それでも続けられた理由は一つ。「営業しか知らない自分」が「作れる自分」に変わっていく感覚が、純粋に面白かったからです。初めて自分の書いたコードでWebページが動いたとき、40代のおじさんが一人でガッツポーズをしていました。

まさかの社長交代

そして数年後、想像もしていなかったことが起きます。

経営トップが会社を去ることになり、後を引き継ぐ人間として、私に白羽の矢が立ったのです。

冷静に考えれば、笑い話のような展開です。**沈む船から逃げるためにスキルを磨いていた男が、その船の船長を任される。**人生とはつくづく皮肉なものだと思いました。

引き継いだ会社の状態は、控えめに言ってボロボロでした。業績は低迷し、会社の顔であるはずのWebサイトは何年も放置され、業務のやり方は紙とハンコと勘。社員の表情にも、どこか諦めが漂っていました。

普通なら、外部の制作会社やコンサルに大金を払って立て直しを図る場面です。しかし当時の会社に、そんな余裕はありません。

ここで効いたのが、皮肉にも「逃げるために学んだプログラミング」でした。

学んだスキルで、会社を作り直す

まず手をつけたのは、会社のWebサイトです。外注すれば数十万〜数百万円かかるコーポレートサイトを、自分の手で作り直しました。会社の顔が変わると、問い合わせの質が変わり、採用の応募が変わり、何より社員の空気が変わりました。

次に取り組んだのがAIの活用です。ちょうど生成AIが登場した時期と重なり、「これは会社を変える道具になる」と直感しました。求人原稿の作成、資料づくり、日々の事務作業。人手でうんうん唸っていた仕事にAIを組み込み、少ない人数でも回る仕組みを作っていきました。

もちろん、すべてが順調だったわけではありません。導入してみて空振りしたツールもあれば、社内に定着させる難しさも嫌というほど味わいました。このあたりの失敗談は、今後の記事でたっぷり書いていきます。

それでも数年かけて、沈みかけていた船は少しずつ前に進み始めました。

「遅すぎる学び」は存在しない

この経験から、私が確信していることが一つあります。

40代の学び直しは、遅いどころか、一番リターンが大きい。

なぜなら、40代にはすでに20年分の実務経験があるからです。営業、マネジメント、現場の泥臭い知恵。そこに新しいスキルが一つ加わるだけで、掛け算が起きます。若い人がゼロから積み上げるのとは、伸び方がまるで違うのです。

私の場合、それは「営業経験 × プログラミング × AI」でした。この掛け算がなければ、会社の再建はできなかったと断言できます。

このブログでお伝えしていくこと

「社長の学び直し」では、私自身の体験をもとに、次のようなことを書いていきます。

働きながら学ぶ時間の作り方。40代が挫折しないプログラミングとAIの学び方。そして、学んだことを仕事の成果に変える具体的な方法。教科書的な話ではなく、実際にやって、失敗して、うまくいったことだけをお届けします。

深夜に転職サイトを眺めていたあの日の私と、同じ景色を見ている方へ。

学びは、裏切りません。始めるのに遅すぎることも、ありません。

次回は、私が独学の最初の一歩で何から始めたのか、具体的にお話しします。どうぞよろしくお願いします。

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